■第1回「仮面ライダーになるのではなく、仮面ライダーを作りたかった」
 子供の頃、ヒーローになりたかった人は多いと思います。しかし、残念な事に夢やぶれる時は来るもので…。僕の場合は、ある本のガメラから人が顔をだしている写真を見た時に、友達から「怪獣なんていないのだ、中に人が入っているのだ」と聞いてはいましたが、証拠写真を見るまでは信じていなかったのです。大抵こんな事件を境に子供たちは子供騙しの特撮物を卒業するのですが、そこでハタと思い着いたのが「僕は、僕が信じたものを作れる人になりたい」という思いでした。
そんな時、書店で見つけた本が "素晴らしき特撮映像の世界" という本でした。小学生の高学年になっていた僕は、2度本屋に足を運び、迷ったあげく手に入れてしまったのです。その本には基本的な特撮の作り方が載っていました。後に出会う事になる人々のインタビューや記事も載っており、漠然と思っていた事が現実に出来るのだと、疑うことを知らない当時の僕はついその気になってしまったのです。
その日から約25年。なぜか「信じたものを作れる人」の末席にいるような気がしています。まだその気でいるだけかもしれませんが…。    '02.8.11 明瀬