目次

第1回
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回
第7回
第8回
第9回
第10回


■第10回 「ケルベロスの島」の巻 その2

中国語の壁は厚かった。
やることがいっぱいあって、こらえ性のない明瀬はあっさり放棄。
向こうに行けばなんとかなるさ…。
根拠のない自信を胸に準備を進めました。

キャスティングも主役の乾役に前述の藤木氏があっさりオーディションを突破。
前作「赤い眼鏡」からひきつづき千葉繁氏、白服の男に松山鷹志氏など続々と決定。
松山さんには確か豪徳寺まで台本を届けに行った記憶があります。

先発隊の押井監督の帰国をまって、オールスタッフ打ち合わせ。
場所はなぜか練馬区民センター。
入れ替わり立ち代わり50人以上のスタッフが現れ、やれ造型がどうしたこうした、機材の運搬がどうしたこうしたが始まりました。
キャメラなどは日本からもっていくのです。
一部の銃器(モデルガン)もです。
空港でひっかからなきゃいいけど…。
あまりの物量に脳みそがパニックになりました。

小さい部屋ではどうにも出来ず、一番大きな和室を借りての大会議。
結構遅くまでドタバタしたように思います。

パスポート、ビザ、国際運転免許証の手配。
やる事は山ほどあって日本に帰ってからの段取りもバタバタ。
国際免許証はなんだか簡単にとれちゃったけど、台湾のビザが結構めんどくさかったような…。
やっぱ国交の無い国なのだ…。
不安はまたもや増大。

監督が最後までこだわったのはフランス製のヘリ、エアロスパシャル(フランスの軍用ヘリ)
どうするんだこれ…。
日本にあるんかこんなもん!
日本を離れる前に、先行き不安で目の前が真っ暗になる明瀬だったのです。


                      '03.6.5 明瀬