■第2回 「創造とは知りすぎないことだ」
 この言葉、学生時代に恩師の田口勝彦先生の言葉から頂いた僕の座右の銘の一つです。
田口先生は、仮面ライダーゴレンジャー等、東映ヒーロー物の監督で、メイン監督としては超人バロム1などが知られています。
ある日、先生の作品キャプテンウルトラの話を聞いた時、 僕が「先生は、21世紀後半の時代設定で怪獣にお灸を据えてますけどどんなモノでしょうか?」と聞くと、「あの頃は未来がこんなになるとは誰も知らなかった。日常にある物から想像する事しか出来なかった」と…。
明瀬はふと考えた。情報化社会と言われる今日。何でもかんでも知りすぎるのはどうなのだろうか。僕らの見ていた頃の特撮は何も知らない何もない時代のモノです。 当然、変身なんて言葉も無かったのです。でも、その何も知らないが故の面白さは、あの頃の作品を見れば誰でも感じる事ができるはず。ある意味保守、ある意味革新的なアイディアは実は何も知らないからできるのではないかと思うのです。 通用するのは今となってはギャグの部分だけかも知れませんが、知らないこと、知りすぎない事は新しいものを作るためには多分必要なことではないでしょうか。そう言えば、田口先生とはもう随分会っていません…。先生元気でいてくれるといいと思う明瀬でした。    '02.8.18 明瀬