MPlayer on Solaris9

Solaris9に、マルチメディアプレーヤーの MPlayer をインストールする話。
Mplayerのversionは、1.0pre5、gcc-3.4.1。

前準備
特に必須という訳ではないらしいが、configureしてるときに気付いた、 先にインルトールしてあると良さそうなものをインストール。
SDLのインストール
Simple Directmedia Layer、 イメージ、サウンド、IOデバイスにアクセスするAPI。 SDL-1.2.7を ダウンロード。
	      
		$ ./configure
		$ make
		# make install
	      
	    
Sun MediaLibのインストール
Sunが提供 している、ベクトル・行列演算に、SPARCのVISインストラクションセットを活用し、 画像処理、音声処理等を高速化してくれるライブラリ。
ダウンロード、展開後、
	      
		SUNWmlib     (mediaLib - Shared Libraries)
		SUNWmliba    (mediaLib - Archive Libraries)
		SUNWmlibd    (mediaLib - Documentation)
		SUNWmlibe    (mediaLib - Examples)
		SUNWmlibh    (mediaLib - Headers)
		SUNWmlibk    (mediaLib - Header and Example Links)
		SUNWmlibl    (mediaLib - Library Links)
	      
	    
をpkgaddして終り。/opt/SUNWmlib/lib/をみると、libmlib.aが sparcv8plus+vis/libmlib.aへのシンボリックリンクになっている。
現時点で使用中のULTRA60で、isalistしてみると、
sparcv9+vis sparcv9 sparcv8plus+vis sparcv8plus sparcv8 sparcv8-fsmuld sparcv7 sparc
と出てくるので、念のため、sparcv9+vis/libmlib.aへのシンボリックリンク に変更。
/opt/SUNWmlib/example下に、いくつかデモプログラムが入っているので、 実行してみてうまく動けば、インストール成功。


MPlayerのインストール
MPlayerのWEBサイトから ダウンロード、展開後。折角なので、GUIでも使えるようにする。
make
GUIはデフォルトでは、disableなので、
	      
	    	  $ ./configure --enable-gui
	      
	    
する。configureの出力に、
	      
		    :
		Checking for SDL ... yes (using sdl-config)
		    :
		Checking for Sun mediaLib ... yes
		    :
	      
	    
が有れば、上記のインストールは、無駄になっていない。無事、configureが済んだら、 makeの前に一作業。
makeの際に、config.makを参照するらしく、 この中にコンパイルオプションが指定できる。
ULTRA60なので、OPTFLAGSの-mcpu=v8を-mcpu=v9に変更。
インストールする時のrootのコマンドサーチパスの設定にもよりが、 /usr/sbin/installだとコケる。installのオプションを修正するより楽なので、 /usr/ucb/installに変更。
val変更前変更後
OPTFLAGS-mcpu=v8-mcpu=v9
INSTALLinstall/usr/ucb/install
そして、make。

install
make install後、/usr/local/etc/mplayer/に設定ファイルをコピーする。
	      
		# cp codecs.conf /usr/local/etc/mplayer/
		# cp input.conf /usr/local/etc/mplayer/
		# cp etc/example.conf /usr/local/etc/mplayer/mplayer.conf
	      
	    
をコピーする。設定ファイルの中身は、好みに応じ変更。
ユーザー毎の設定は、~/.mplayer/以下に置けば良い。
続いて、フォントをインストール。フォントも 同ページからダウンロードできる。とりあえず、font-arial-iso-8859-1 だけ、インストール。
	      
		# mkdir /usr/local/share/mplayer/fonts
		# cd /usr/local/share/mplayer/fonts
		# bzcat font-arial-iso-8859-1.tar.bz2 | tar xvf -
		# cd /usr/local/share/mplayer
		# ln -s fonts/font-arial-iso-8859-1/ifont-arial-14-iso-8859-1 font
	      
	    
これでコマンドライン版のMPlayerは使えるようになった。
GUI版を使えるようにするには、make installした時、 http://www.mplayerhq.hu/homepage/dload.html から、skinを取ってきて、/usr/local/share/mplayer/Skin/に インストールしろよと表示されるので、とりあえす、Blue-1.4.tar.bz2を ダウンロードして、/usr/local/share/mplayer/Skin/で展開、 Buleというディレクトリができる。これをdefaultという名前の シンボリックリンクにしておけば、 Blueがサイトワイドなデフォルトのスキンとなる。
	      
		# cd /usr/local/share/mplayer/Skin
		# bzcat Blue-1.4.tar.bz2 | tar xvf -
		# ln -s Blue default
	      
	    
もちろん、ユーザ毎の設定も可能。
GUI版の起動は、
	      
		$ gmplayer
	      
	    


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Last modified: Sun Aug 15 23:35:47 JST 2004